VistaraでAzure IoT 【連載第3回】 IoTをAzure上で可視化し、Azure環境をVistaraでITオペレーション化

第3回:IoTをMicrosoft Azure上で可視化し、Azure環境をVistaraでこれまでの手法を用いながらITオペレーションを適用

今回で最終回です。
前回はオンプレミスの個々のIoT端末を監視してサービスデスクでチケット化する流れを見てみました。今回はこれらIoT端末のセンサーで取得したデータを、Microsoft Azure上に一括収集して、ウェブサイトとしてどこからでも見れるようなシステムを作ったとします。あるいは将来的にはこのデータをMicrosoft Azure内で提供されるデータ解析モジュールでビッグデータとして処理することも考えられます。

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Microsoft AzureでIoTを処理する方法としてはいくつかありますか、おそらくよく使われるであろうパターンは以下の2通りと思われます。
1). 「Azure IoT Suite」というIoT向けの専用サービスを利用する。
2). Azureポータルでオーソドックスに仮想インスタンスを立てて、WindowsまたはLinux OSサーバーを立てつけ、SQLデータベースやウェブサーバーも構築して、IoT端末のデータを収集・保管、サイト公開する。

1)は、リモートでのIoTデバイス監視、リモートからのコマンド実行や自動化、各種データの可視化や位置情報の確認、予測型メンテナンスなどが利用可能で、マイクロソフト社のビジョンをもとに積極的に機能拡張されていると見受けられますが、このプラットフォームで動作するためのIoTデバイスの前提要件を満たすと同時に、相当なプログラミングによって連携する必要があるので、既存IoTデバイスが即対応するのは難しいと見受けられます。したがってこれから開発される新しいIoTデバイスが、あらかじめAzure IoT Suiteで動作する前提で仕様化されると、今後の広がりが期待されます。Azure IoT Suiteではシスコ社(Jasper)および各国の通信キャリアと連携してSDKキットなど提供されており、今後IoTデバイスの携帯電話のような通信事例が増えると、汎用的なIoTクラウドプラットフォームは世の中まだあまりないので、マイクロソフトのような大手のベンダーの取り込みが拡大してくるのではないでしょうか。ユーザ側としては、マルチベンダー間でのクラウド・ツー・クラウドによるAPI連携をする機会が増えてくるので、APIを使いこなす癖のようなものが必要になってきます。

column-v03-002Azure IoT Suiteのダッシュボード

本稿執筆時点では、Microsoft Azureを活用してIoTデバイスの監視や自動化その他もろもろの可視化をクラウドで実施する場合、2)のオーソドックスなVM方式のほうを想定することにします。理由としては、

  •  既存のIoTデバイスには様々なボードやOSの種類・有無があるが、それらの作りや挙動に応じて、インターネット上のIoT管理ホストも自分で作り込めばよい(特定の流儀に従う必要がない)
  • DB、ウェブサーバーだけでなく、例えば第2回目で触れたJenkinsなどの自動化用サーバーも、仮想インスタンスとして同じAzure上に構築できる。

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仮想インスタンスをウェブサーバとして構築し、IoT端末のデータを閲覧

 

Vistaraでは、Microsoft AzureとAPI連携して、仮想インスタンス、SQL、ウェブサービスといったAzure環境のリソースをVistara上にオンボードして可視化することができます。

column-v03-004VistaraでのAzureインテグレーション

 

column-v03-005Azureのクレデンシャルの入力

 

column-v03-006Vistara上にAzureの各種リソースがオンボーディングされた様子

 

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Vistara上で仮想インスタンスのメトリックを表示

 

また、この仮想インスタンスデバイスに対して、SQL、HTTP、その他必要な監視モニターを適用しアラートトリガーを設定することにより、自動または手動インシデント化を通じてサービスデスクチケットを起票し、ITオペレーションのライフサイクルを実施することができます。

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アラート発生例

 

column-v03-009サービスデスクでのインシデント対応例

 

この一連の流れは第2回で述べたオンプレミス上のIoTデバイスでの処理とまったく同じです。ただしAzure連携においてはアラートの発生やインシデント起票はAzure提供メトリックおよびVistaraエージェントを通じてVistara側ですべて行うため、ユーザがRest APIでトリガーを与える必要はありません。

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このようにVistaraは、オンプレミスでのIoTデバイス、クラウド上でのIoT管理サーバーなど、フォームファクターに関わらず一貫して同じユーザエクスペリエンスで、ITオペレーションコマンドセンターとしてITライフサイクルに渡る機能を活用できるようになっています。

以上、3回にわたって記事をお届けしました。

著者:

VistaNet株式会社 エバンジェリストグループ

http://www.vistanet.jp/

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